こんにちは、まむるです。
今回の記事は、第二子を助産院で出産した話です。
お腹に赤ちゃんができると嬉しい反面、どこで産もうか悩みますよね。
助産院の存在は出産を控えたプレママさんだと耳にする機会も多く、ご存じの方もたくさんいらっしゃるかと思います。
しかし、具体的にとなるとどのような施設か知らない方が多いのではないでしょうか。
今回は助産院について、病院との違いやメリット・デメリットを第一子病院、第二子助産院で産んだ体験談をもとにご紹介します。
助産院での出産をお考えのプレママさんだけでなくすべての妊婦さんにお届けしたいと思います。
助産院とは?病院との違いは何?
助産院とは、助産師のみで妊娠や出産、産褥期のケアをしてくれる場所のことで、9床以下の施設のことです。
妊婦検診や新生児の保健指導等も助産院でしてもらいました。
ただ、初期、中期、後期の3回は産婦人科の専門医の診察を受けることが義務付けられているため、病院に行かなければなりません。
病院との大きな違いは医師がいないことです。
助産師には医療行為ができません。
なので、出産時に緊急事態が起こり医療行為が必要になった場合は、提携している医療機関に搬送されます。
助産院で産もうと思ったワケ
私が助産院で産もうと思ったのは、母乳育児をしたかったからです。
『助産院=母乳育児』のイメージがあり、母乳育児をしたい私に対して親身になってくれるのではないかと期待していました。
第一子では、母乳がなかなか出ずノイローゼになってしまったので、第二子では「絶対母乳で育てるんだ!」という気持ちだったんです。
あと、通っていたクリニックでは分娩はできないところだったので産院を探していました。
後になっても思うことは「本当に助産院で産んでよかった!」と実感しています。
助産院で産んでよかったと思ったことをデメリットも交えてご説明したいと思います。
助産院で出産するメリット
アットホームな環境で出産ができる
私が産んだ助産院は全室畳のお布団の上での出産でした。
コロナ禍前だったこともあり、娘や夫、両親も立ち会うことができました。
他にも助産師の方、助産師見習いの方、助産師の方のお子さん…
総勢10名超に囲まれ、娘と助産師のお子さんが仲良く遊び走り回る中で産んだのは、今に思うと笑い話です。
ちょっとアットホーム過ぎでは…
ちなみに娘と夫がへその緒を切ってくれました。
自由なスタイルで出産できる
病院だと分娩台に乗って足を固定されますよね。
私はそれがイヤだったので、お布団で横になっての出産はとてもリラックスできました。
バースプランで希望すれば、立つ、四つん這い、横向きなど自由な体勢での分娩を対応してもらえると思います。
産前産後ともに、母乳相談や育児相談などケアが手厚い
産前では、エコーを見る時間を長くとってくれて、赤ちゃんの顔が見えないときは、かなり(こちらが申し訳なくなるくらい…汗)粘ってみてくれました。
病院では他の患者さんもいますし、長く時間をとってくれることってないですよね。
予約制だったので待ち時間がないのも良かったです。
私が産んだ助産院では、検診のたびに足湯があり、足首をあたためてリラックスした状態で検診をはじめてくれていました。
陣痛中は、助産師さんの他にも助産師見習いさんがいて、いきみ逃しでずっと腰を押してくれていたのですが、これがとても上手で苦しさが大きく減りました。
産後は、赤ちゃんが泣いたら夜中でも様子を見にきてくれますし、泣いてなくても定期的に様子を見にきてくれます。
疲れて休みたいな…と思ったときなどは、赤ちゃんをみてくれました。
母乳が出ないと相談したら母乳マッサージもしてもらえました。
絶対母乳で育てなさい!ミルク禁止!みたいな感じもありません。
「(泣き止まなくて)母乳が足りてなさそうなので、ミルク足してください」と伝えたら、ミルクを飲ませてくれました。
とにかく親身になって話をきいてくれます!
病院では看護師さんや助産師さんがたくさんいて、だれに相談していいかもよくわかりませんでした。
忙しいのか怖い感じの方もいて孤独だったのですが、助産院だと小規模なので検診などで顔見知りになりますし、どの助産師の方も優しかったです。
退院してからも、母乳相談や骨盤矯正、子育て支援センターなどで通いました。
育児や体力に不安がある方や、サポートが十分に得られない方などに向けて「産後ケア入院」というのもあります。
赤ちゃんとずっと一緒にいられる
母子同室なので、産まれてすぐの赤ちゃんとずっと一緒にいられます。
病院では完全別室のところもありますよね。
第一子を産んだ病院では、授乳の時間が決まっていて時間になったら会いに行くスタイルでした。
産後は疲れているのでゆっくり休みたい方には向いていないかも知れませんが、赤ちゃんと一緒にいたかった私にはピッタリでした。
泣いたら即授乳ができるので、母乳育児が軌道にのりました。
もちろん、ずっと一緒といっても、自分のお風呂や寝たいときなどは預けて大丈夫だったので、自分のペースで育児ができるのは助かりました。
入院中、家族も泊まれる
夫や他の兄弟も泊まることができました。
入院中、娘が夫と会いに来てくれたのですが、当時2歳の娘は駄々をこねて帰りたくないと泣き叫んでしまい、急遽、助産院で私と一緒に泊めてもらえることになりました。
事前に申請するとお布団やお食事も用意してくれるので、上のお子さんの預け先が見つからない場合でも安心です。
ご飯が美味しい
体に優しい、母乳が出やすくなる食事を用意してくれています。
野菜とお魚中心のメニューでしたが、白ご飯がとにかく多くて(どんぶり大盛り一杯くらい)他のお母さんで残されていた方も…汗
あと、病院で産んだときもありましたが、豪華な「お祝い膳」がありました。
病院では他のお母さんたちと一緒に食べましたが、助産院では家族みんなで食事をとることができました。
そして、家族写真まで撮ってくれて、退院するときに写真をいただきました。
助産院で出産するデメリット
医師が常駐していない
助産院での出産を迷っている方にとって、医師がいないことが一番ネックになっているのではないでしょうか。
私も両親や夫に心配されましたが、分娩予約をする前に、助産師さんからきちんと病院との連携について丁寧な説明があります。
しっかりと連携されていると感じたので不安は特にありませんでした。
医師がいないので医療行為ができない
帝王切開、会陰切開、陣痛促進剤など医療行為はできません。
「会陰はなるべく裂けないように産めるようにするよ。」と言ってもらえましたが、裂けちゃう方もいるようで、救急車で運ばれる方もいるとのお話を聞きました。
私は後期の検診でB群溶連菌(GBS)に引っかかってしまったのですが汗、私が産んだ助産院では、点滴対応してもらえるところだったので、陣痛中に点滴を打って感染予防をしてもらえました。
助産院によっては、点滴対応できず出産できないところもあるようなので助産院にご確認くださいね。
助産院で産める妊婦に条件がある
医療行為ができないことから、帝王切開の経験のある方、子宮に異常や合併症がある方などは出産できません。逆子や多胎の出産もできません。
高リスクの妊婦さん、経産婦の方で前回の出産時・妊娠中にトラブルがあった方は受け入れしないところも多いようです。前回の出産時について詳しく聞かれました。
正常な妊娠、正常な分娩のみの対応とのことでした。
正常分娩とは、自然に陣痛が始まり、妊娠満37週以降~満42週未満の正期に、順調に経膣分娩(膣からの分娩)が進行して、正常な回旋(前方後頭位)の頭位で赤ちゃんが生まれてくることを指します。また、正常分娩の定義には、母児ともに障害や合併症などが残らないということも含まれます。
正常分娩について | メディカルノート (medicalnote.jp)
私は34週で切迫早産になり実家で安静にしていましたが、37週までもつかヒヤヒヤものでした汗
(ちなみに37週2日で産まれました笑)
助産院で産めるかどうかは赤ちゃんが産まれるまでわからないのはデメリットかも知れません。
おわりに
一生に何度もあるわけではない出産という大きなできごと。
赤ちゃんとの初めての対面、素敵な思い出にしたいですよね。
私にとって助産院での出産はいいことだらけでした。
助産院で産んで本当に良かったと思っています。
ですが、多少なりともリスクがあるので、ご自身がどのようにして産みたいか、メリット・デメリットを考えて産院選びをなさってくださいね。
これからママになる方に少しでもお役に立てれば幸いです。
ここまでお読みくださりありがとうございました。
まむる
コメント